もしもバイクに出会えていなかったら

40過ぎてバイクに乗りたくなったので、ブログに日記を残します。生き辛さを感じている、コミュ障人間です。

小売業で働いていた頃の話

クリスマスは毎年仕事の東雲ライダーです。仕事が無くてもボッチで暇なクリスマスが過ぎると、あっという間に年末年始がやってきます。僕にとっては正月休みが取れて少しホッとできる貴重な時期なのですが、以前小売業で働いていた時は一番嫌いな時期でした。

 

20代の後半の頃、レンタルビデオショップのマネージャーをやっていた時期がありました。正社員じゃなくて契約社員としてです。20代の頃は仕事をいくつも転々としていました。コミュ障でどこへ行っても人間関係が築けないので、仕事が辛くなったり人間関係が悪化して居たたまれなくなると、堪え性のない僕は仕事を辞めてはもっと良い仕事はないかと転職を繰り返していました。

 

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そんな感じでそのレンタルビデオショップの仕事もリクナビで見つけて、あっさり採用されました。やったーと世間知らずなので喜んだのですが、あっさり採用される仕事というのは大抵ブラックなものです。勿論ここの仕事もブラックでした。

 

僕が働いていたお店では正社員が一人も居ませんでした。店長であるマネージャーも契約社員です。もう一人サブマネージャーと言って店長補佐みたいな人がいるのですが、この人も契約社員です。あとはパートさんとアルバイトです。ちなみに、僕は最初サブマネージャーとして配置されたのですが、前任のマネージャーが仕事を辞めて僕が早々に繰り上げでマネージャーを任されました。昇格したというよりは、人が居ないので無理やりやらされたという感じでした。

 

売店の店長の仕事と言えば、人の管理・お金の管理、そしてキレたお客さんのクレーム対応ですw。貸したレンタルビデオが見れないというお客さんの電話がきたら、マネージャーの出番です。代わりのビデオを持って自分の車でお客さんの家に謝りに行きます。それで丸く収まれば良いのですが、相手の怒り具合によっては土下座しないといけないこともあります。幸い僕はこの仕事は2年で辞めたので土下座せずに済んだのですが、周りの先輩・同僚の人には店先で土下座させられた人も何人か居ました。

 

そして、小売で辛かったのは休日が不規則だったこと。土日に休めなかったので平日に飛び石で休みを取ります。最初は良いなと思った平日休みも、誰とも休みが合わないし世間のイベントとかと日程が合わなくて諦めなければならなかったり、いつも一人ポツンとつまらない休日でした。

 小売にはお盆も正月もGWもありません。むしろそういう世間が長期連休に入った時ほど忙しい時期なので、逆に休めなくて連日出勤でした。テレビで帰省や観光に行く人達のニュース映像を見ては寂しい気持ちになりましたね。みんなが遊んだり家族とゆっくり過ごしているのに、なんで自分は仕事してるんだろうというあの寂しさと言ったらなかったです。

 

 大型連休が終わっても自分たちが代わりに連休を取れるかと言ったら、勿論取れません。お店は年中無休だし、朝の10時から夜中の2時まで営業しています。僕は休日や仕事が終わって家に帰ってからも店からの電話で呼び出されることもしばしばでした。「バイトの○○くんが風邪で休んで人がいませーん」とか、「お客さんがキレてて店長を出せって言ってまーす」なんて電話が掛かってきたらお店に行かなくてはいけません。

 

そんなこんなでレンタルビデオショップのマネージャーの仕事は2年で辞めました。給料安いし、なんのスキルも身に付かないし、休めない、頭のおかしいお客の相手で精神的にやられるとか辛いことがたくさん有りました。小売業で働いている方の苦労は分かるので、クリスマスや年末年始でもお店で働いている人の姿を見ると大変だなぁと思います。あの頃は本当に辛かったなぁ。