もしもバイクに出会えていなかったら

40過ぎてバイクに乗りたくなったので、ブログに日記を残します。生き辛さを感じている、コミュ障人間です。

普通二輪免許、教習その1

入校の手続きも済んで、いよいよ教習の始まりです。

 

まず技能教習をやる前に適性検査を受けました。会社の残業規制で月末に定時で帰れる日があったので、その日に予約を取って仕事帰りに行きました。

受付を済ませ場所をプリントした紙を貰って、指示された場所に向かいます。場所は広い教習所の隅っこにある建物の地下にある教室です。平日の夜ですが、結構な人数が居ました。

講師の方は不自然に笑顔を作った50代くらいの男性で、指示された通りに3個椅子が並んだ机の左端に着席します。教習手帳を机の上に出して、試験の用紙が配られました。

学生さんがほとんどで、社会人らしき女性もチラホラと見かけます。車の教習手帳が黄色で、二輪の教習手帳が青なので、同じ青い教習手帳を持っている人が気になります。

ちなみに二輪の教習には中年男性の方、若い女性が多いです。

試験は適性検査で決められた時間に問題と同じ記号をできるだけたくさん選ぶとか、アルファベットのAをひたすらたくさん書くとか、心理テストみたいなものでした。

運転の適正度を計る試験らしいですが、正直無くてもいいような気がします。国土交通省とかからの指示で義務付けられているのでしょうか?

あっという間に一時間過ぎて試験は終了。普通自動車の人は学科でこのテストの結果を使うらしいですが、二輪の人は参考程度にみてくださいとのこと。

 

その週の週末にいよいよ技能教習の始まりです。教えられた通りにプロテクターとゼッケンを付けて準備します。時間が来ると放送で準備体操の案内が流れます。建物を出て裏口みたいなスペースで教官の指示で輪になって準備体操をしました。

建物に戻ってからは教習の説明です。自動車だと生徒と教官のマンツーマンになりますが、僕の行っている教習所は二輪だと担当の教官が4名ほどいてそれぞれの進み具合でグループが分けられます。自分は一番初心者のグループへ。自分ともう一人、30代ぐらいの小柄な男性の人と一緒でした。

 

第一段階の最初は緑のビブスを付けてスタートです。ヘルメットの被り方の説明を受けて装着したら、外に出てバイクのところへ。キーを渡され、まずはニュートラルの入れ方を習います。エンジンキーを回しONにして、クラッチペダルをチョンと上に上げるとニュートラルの緑のランプが点灯します。(ローギアに入れて停車していた場合)そのまま、教官にバイクを押して付いて来るように言われました。重いバイクをなんとか押して、教習コースに出る手前の少し開けたスペースで二人並んでバイクを止めました。

 

そこでまず最初にやったのは、転び方の練習です!

 

バイクに跨って、少しづつ自分でバイクを倒して行きます。ある程度の所まで行ったら、バイクから飛び降りてバイクだけガシャーンと倒します。これは最初は本当に怖かった。でもバイクで倒れる経験はしておかないと、どうしていいかわからないので今ではやっておいて良かったなと思います。まず、最初に隣の人がやって、次は自分の番です。怖かったけど、倒れかかった瞬間に思い切ってバイクから飛び降りてバイクから離れました。バイクはガシャーンと倒れたけど、教習所のバイクはガードが付いているので、バイク本体は大丈夫なようになっています。バイクを引き起こして、今度はセンタースタンドを立てて、後輪を地面から浮かせた状態にしました。そこでエンジンを掛けて、クラッチの使い方ギアの変え方などを教えてもらい、またセンタースタンドからバイクを降ろします。

 

教官が先導するので、後から付いてくるように言われました。隣の人が一番で、僕が2番です。教官が出て、隣の人が出て行きましたが、隣の人は曲がれずにコースを横切って真っ直ぐ進んで行きました。自分はおっかなびっくりクラッチを繋いでなんとか走り出したものの、まだ上手くバイクを操作できなくて曲がるのにも一苦労です。

 

その日はそのまま教官の後ろに付いてひたすらコースの外周を回り続けました。最初はアクセルの加減がわからずにギクシャクしましたが、ちょっとづつ慣れてきたので3速まで入れてみるように言われました。アクセルをちょっとひねるとバイクの加速はすごくて怖かったです。まだバイクを楽しむ余裕もなく、とりあえずバイクを走らせるだけでいっぱいいっぱいでした。

 

教習も終わり、元の位置にバイクを返しに戻ります。クラッチを切ってギアをセカンド・ローと落としてクラッチを繋いだらエンストを起こしてしまい、バイクがガクガクと急に減速したのでバランスを崩してコケました。いわゆるエンストごけというやつです。最初に練習した通りに飛び降りて、なんとか足は挟まれずに済みましたが、コケる前に何とか自力で支えようと無理をしてしまったため、右の手首を捻ってしまい捻挫してしまいました。この時は興奮していて痛みを感じておらず、捻挫に気がつくのはもっと後の話です。

 

教習を終え家路に着く帰り道の途中、「バイクは怖いなぁ、でも少し面白かったなぁ」って思いました。次の予約は少し間が空いて、二週間後です。教官に基本コースを覚えてくるように言われたので、帰りにドトールに寄って教習手帳を見ながらコースを覚えたのでした。