もしもバイクに出会えていなかったら

40過ぎてバイクに乗りたくなったので、ブログに日記を残します。生き辛さを感じている、コミュ障人間です。

免許を書き換えに行った話

普通二輪免許の卒業検定を合格して、免許の書き換えに行ってきました。ボクの住んでいる所だと、名古屋市にある平針免許センターに行かなければいけません。週末の平針試験場の混雑具合は尋常じゃないので、有給を使って平日に行ってきました。

 

地下鉄とバスを乗り継いで午前9時前ぐらいに平針の試験場に着きました。中に入ると平日でも結構人がいます。ここに来るのは数年ぶりですが、随分と外国人が増えていたのに驚きました。

教習所で貰った免許書き換えの要領が書かれたA4の紙を見ながら14番の窓口へ。教習所を卒業して、当日に学科の試験が必要ない人向けの窓口です。隣の試験有りの窓口は平日の朝から長い行列でしたが、こちらは人もまばらで手続きも簡単なものでした。

 

窓口の人から指示されて次は視力検査です。3列あるうちの一番列が短いところに並んだら、検査官が50代くらいの態度が横柄な警官でした。何故かわかりませんが、口調がイラついている感じです。

ボクの前の人は外国人の若い女の子だったのですが、その女の子が視力検査の要領が分からないらしくなかなか検査が進みません。日本語もたどたどしいので、その警官はイラついた感じでイラストを見せながらCの穴の空いた方向を指でジェスチャーするように言いました。ちなみに、その女の子はベトナム人でした。警官がどこの国の人と聞いたらベトナムと答えたので、「ほらベトナム語」といろんな外国語で書かれた視力検査のマニュアルを見せていたのを聞いてわかりました。

それにしても、なんでそんなに偉そうなのかなぁ。

 

その女の子は視力検査に引っかかり、再検査になっていました。さて、自分の番です。椅子に座って観光地にある望遠鏡みたいな機械を覗き込みます。視力検査に不安があったのですが、やっぱりよく見えません。その態度が横柄な警官から「視力0.7も無いなぁ。再検査受けて!」と言われてしまい、再検査の場所に行きました。さっきのベトナム人の女の子が困ったような顔で話し掛けてきました。

 

「けんさ?もういっかい?」

「大丈夫。大丈夫。」元気付けようと励ましの言葉を言いました。

「わたし、みえない。どうしよう。」

「メガネは?」とボクはメガネのジェスチャーをしてみました。そもそもメガネを持っていたら再検査になっていなかったのに、なんでそんなことを聞いたんだろう・・・。

「もってない」

「じゃあ、どうにか見るしかない」と言ったら、困ったように笑顔を浮かべていました。

 

そんな話をしているうちに、その女の子が呼ばれて視力の再検査に呼ばれました。今度は機械を覗き込む形式ではなく、昔ながらの距離を取った場所から視力の検査板を見る感じの検査です。女の子は合格したらしく、出て行くときにボクと目を合わせて微笑んでいました。よかったね!。

 

ボクも同じように再検査でなんとか合格になりましたが、検査官の警官から「そろそろメガネを買ったほうがいいよ」と言われました。二輪だと路面の状況が見えないと危ないよ、と。なんとなくですが、その警官もバイクに乗る人なのかなと感じました。

 

f:id:tinobu758:20190216210728j:plain

 

難所の視力検査が終われば、あとは免許の更新料を払って写真を撮ってもらって、新しい免許の受け取りを待つだけです。

免許を受け取って真っ先に「普通二」の文字を確認しました。あぁ、これでバイクに乗れるようになったんだ!と嬉しさが込み上げてきます。家に帰るまでに何度も免許を見直しては「普通二」の文字を見て、喜びを噛み締めたのでした。