もしもバイクに出会えていなかったら

40過ぎてバイクに乗りたくなったので、ブログに日記を残します。生き辛さを感じている、コミュ障人間です。

普通二輪教習その3 一本橋を上手く出来なかった話

二輪の教習の第一段階はとにかく基礎的なテクニックの練習です。

S字とクランクをこなせるようになったら、次の課題は一本橋でした。

長さ15m幅30cmの一本橋に見立てた、こんな所を普通二輪だと7秒以上かけて渡らなければなりません。

 

f:id:tinobu758:20181216095724j:plain

 

最初は橋から落ちたら転倒するんじゃないかとビビっていたので、2、3mも走ったらすぐに橋から落ちてました。落ちても僅かな段差なので、無理せずそのまま落ちてしまえばなんてことはありません。それでも慣れるまでは段差を見ると転倒しそうな怖さを感じました。その日は教官の指導で白線の上をゆっくり真っ直ぐ走る練習をしたり、基本コースの周回を数回やったら残りの時間は一本橋の練習だけ集中的にやらされました。

 

一本橋のコツは手前を見ずに遠くを真っ直ぐ見ること。

最初の発進を勢いよくやって、速度(時間)の調節は後からやること。

ニーグリップをしっかりして、力を抜いてハンドルを細かく操作すること。

 

こんな感じです。慣れてしまえばそこまで難しくは無いのですが、当然、初心者には難しく感じます。結局、この日は二時間の教習をやって10回以上は一本橋を練習したのですが、渡りきれたのは3回くらいでした。

 

ここまで順調に教習を進めて来れたので、少し不安になってきました。また、いつものようにYouTubeでお勉強です。

 

その次の教習の担当の教官がそこの教官グループのリーダー的なベテランの方で、厳しい指導をされる方でした。教習中に何度も怒鳴れて、正直おっかない人だなぁと恐れていた人です。僕が一本橋を上手く渡れないのを見ると、コースの端にバイクを止めるように指示されて、そこでセンタースタンドを立てるように言われました。

 

センタースタンドを立てたバイクの上に跨って、腕を使わずにバイクを左右に揺らす練習をさせられました。自分には何のためにこの練習があるのか分からなかったのですが、要はニーグリップが出来ていないということを言われました。座るポジションが悪いと。もっと前に座ってタンクをしっかり膝で挟めということです。

 

その教官に言われるまで自分で気が付いていなかったのですが、僕は一本橋で転倒を恐るあまり座る位置が後ろ気味になっていたのでした。ニーグリップが出来ていなかったので、当然バイクのバランス微妙な変化が体に伝わらずにわかりません。だからバイクを橋の上でバランスを保つことが出来ずに、すぐに橋を落ちていたのでした。

 

一本橋ニーグリップ

 

それを肝に命じて練習していると段々と安定して一本橋を渡れるようになってきました。その日の練習の最後の方では4回続けて一本橋を渡れました。おお!なんだかもう一本橋に対する恐怖や不安を感じません。渡りきると、さっきの教官がこちらを見ていて手を叩いて褒めてくれるのが見えました。

 

厳しい人だったのですが、ちゃんと自分の成長を見てくれて褒めてくれる人だったので最初に感じたその人への悪い印象は消えて、むしろまたその人から教えて貰いたいと思うようになったのでした。