もしもバイクに出会えていなかったら

40過ぎてバイクに乗りたくなったので、ブログに日記を残します。生き辛さを感じている、コミュ障人間です。

初めてのバイク屋さん

まだ技能教習の第一段階だったのに気の早い話ですが、どうしてもバイクを見に行きたくなって、ある日近所のレッドバロンに行ったのでした。バイク屋さんに入ったことは生まれて一度もありません。自転車でお店の前に来たもののちょっと入りにくさを感じて「どうしよう」と躊躇してしまいました。でもバイクをみたい気持ちの方が優っていたので、思い切って中に入ってみました。

 

中に入ると中古のバイクがたくさん並んでいます。この頃から僕はネットで購入候補のバイクを調べはじめていたのですが、その時に考えていたのはスズキのジクサーとか、ホンダのCB250R・レブルと言った新車で買えるバイクしか頭にありませんでした。中古車のお店だと知らないバイクもたくさんあります。自分のバイクは欲しいと思うものの、具体的にどういう種類のバイクが欲しいのかまだ自分の中で固まっていませんでした。

 

店員さんに話し掛けられたらどうしようとコミュ障な自分は落ち着かない気分でお店の中をブラついていたら、案の定話し掛けられましたw「どんなバイクをお探しですか?」と。「250ccクラスのバイクにどんなのがあるのか見に来ました。」と泳ぐ視線でなんとか返したら、これなんかどうですかと近くに並んでいた中古のニンジャやCBR250Rなんかを案内してくれました。「はぁ良いですね。」とあまり心のこもっていない返事を返しつつもほうっておいてくれないかなぁと内心思っていました。その時はフルカウルのバイクは傷を着けてしまいそうで、購入候補には考えていませんでした。

 

とりあえず、15分ほど店内をブラついて見たものの特にコレ!と言ったバイクとの出会いはありませんでした。

 

次に行ってみたのが近所のホンダドリームです。こちらも入って早々に店員さんに捕まって、現在教習所に通っていること250CCくらいのバイクを探していることを伝えました。

 

するとなんと新規に免許を取得した人がバイクを買うとバイク購入をサポートするキャンペーンをやっているとのこと!

おお!そんなありがたいキャンペーンをやっているんだ!あとで調べて見るとレッドバロンでも同じようなキャンペーンをやっていました。

 

コレは頑張って早く免許を取らなければ・・・。

 

とりあえずその日はお目当てだったCB250Rとレブルに跨らせてもらいました。CB250Rは僕が跨ると足がバレリーナ状態でした(両足だと)。でも、片足で着けばちゃんと踵まで足がつきました。軽いのでそこまで苦でもありません。逆にレブルだと両足ベッタリで安心感が高いです。すごく乗りやすいな。足つきをどこまで気にするかも、購入時に考えたいところです。多少の足つき悪くても乗れるだろうけど、街乗りとかでストレスにならないだろうか?その辺、初心者なのでまだわかりません。

 

店員さんにカタログを貰ってその日は帰ってきました。どちらのバイクも良かったけど、中古にも自分に合った良いバイクはないかと、その日からネットで色々と調べ始めたのでした。

 

その中でも気になりだしたのがカワサキエストレヤ、ホンダのVTR250・CB250Fでした。最初は新車だけで購入候補を考えていたのですが、中古車にも視野を広げて最初のバイクの購入を考えてみようと気持ちが変わっていったのでした。

 

 

 

 

 

 

 

 

普通二輪教習その3 一本橋を上手く出来なかった話

二輪の教習の第一段階はとにかく基礎的なテクニックの練習です。

S字とクランクをこなせるようになったら、次の課題は一本橋でした。

長さ15m幅30cmの一本橋に見立てた、こんな所を普通二輪だと7秒以上かけて渡らなければなりません。

 

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最初は橋から落ちたら転倒するんじゃないかとビビっていたので、2、3mも走ったらすぐに橋から落ちてました。落ちても僅かな段差なので、無理せずそのまま落ちてしまえばなんてことはありません。それでも慣れるまでは段差を見ると転倒しそうな怖さを感じました。その日は教官の指導で白線の上をゆっくり真っ直ぐ走る練習をしたり、基本コースの周回を数回やったら残りの時間は一本橋の練習だけ集中的にやらされました。

 

一本橋のコツは手前を見ずに遠くを真っ直ぐ見ること。

最初の発進を勢いよくやって、速度(時間)の調節は後からやること。

ニーグリップをしっかりして、力を抜いてハンドルを細かく操作すること。

 

こんな感じです。慣れてしまえばそこまで難しくは無いのですが、当然、初心者には難しく感じます。結局、この日は二時間の教習をやって10回以上は一本橋を練習したのですが、渡りきれたのは3回くらいでした。

 

ここまで順調に教習を進めて来れたので、少し不安になってきました。また、いつものようにYouTubeでお勉強です。

 

その次の教習の担当の教官がそこの教官グループのリーダー的なベテランの方で、厳しい指導をされる方でした。教習中に何度も怒鳴れて、正直おっかない人だなぁと恐れていた人です。僕が一本橋を上手く渡れないのを見ると、コースの端にバイクを止めるように指示されて、そこでセンタースタンドを立てるように言われました。

 

センタースタンドを立てたバイクの上に跨って、腕を使わずにバイクを左右に揺らす練習をさせられました。自分には何のためにこの練習があるのか分からなかったのですが、要はニーグリップが出来ていないということを言われました。座るポジションが悪いと。もっと前に座ってタンクをしっかり膝で挟めということです。

 

その教官に言われるまで自分で気が付いていなかったのですが、僕は一本橋で転倒を恐るあまり座る位置が後ろ気味になっていたのでした。ニーグリップが出来ていなかったので、当然バイクのバランス微妙な変化が体に伝わらずにわかりません。だからバイクを橋の上でバランスを保つことが出来ずに、すぐに橋を落ちていたのでした。

 

一本橋ニーグリップ

 

それを肝に命じて練習していると段々と安定して一本橋を渡れるようになってきました。その日の練習の最後の方では4回続けて一本橋を渡れました。おお!なんだかもう一本橋に対する恐怖や不安を感じません。渡りきると、さっきの教官がこちらを見ていて手を叩いて褒めてくれるのが見えました。

 

厳しい人だったのですが、ちゃんと自分の成長を見てくれて褒めてくれる人だったので最初に感じたその人への悪い印象は消えて、むしろまたその人から教えて貰いたいと思うようになったのでした。

 

 

 

モンストにハマっていた頃の話。

バイクに出会う前、僕はよくスマホでソシャゲをやっていました。

ソシャゲとはソーシャルゲームの略ですね。

パズドラとかモンストとか色々種類はあれど、スタミナが有ってガチャが有ってとかいう感じのゲームです。

 

みなさんソシャゲをやったことありますか?

 

ソシャゲのほとんどは基本無料のゲームなんで気軽に始めることができます。無料だからと気楽にはじめて、ドップリとハマってしまったらさぁ大変。空いた時間の息抜きのつもりでゲームを始めたのに、逆にゲームをやるために生活しているような感覚になりました。ゲーム内のイベントスケジュールを常に気にして、少しでも時間が空いたらスマホに向かってポチポチとゲームです。

イベントは時間が限定されているので、その時間に他の用事を入れないように生活を調整する始末。もうリアルよりソシャゲの予定を大事にしていました、そのころは。

 

そして何と言ってもソシャゲの1番のお楽しみはガチャを引くことです。

 

子供の頃によくやったガチャガチャと一緒で回して何が出てくるかはわかりません。運が良ければ、少しのガチャで欲しいものが手に入ることもあるし、運が悪ければ1万円2万円とお金を注ぎ込んでも欲しいものが出てこないなんてことはザラにあります。

 

いつもなら1万円の買い物をケチる自分がガチャには平気で1万円を使っていました。むしろ1万円で目当てのキャラを手に入れることが出来たら良い方で、欲しいキャラが出なかったら熱くなって更にコンビニに言ってitunesカードを買い足してくるなんてこともしました。

 

ガチャは中毒性がありますね。パチンコやらないけど、きっとパチンコ好きな人も同じような感覚を味わっているんだろうなぁと思いました。

 

そんな感じでモンストに20万ぐらい注ぎ込みましたね。オイオイ、馬鹿じゃねーのと思った方は正解です。自分でも今なら超勿体無いことをしたなぁと思います。でも、その頃の自分にとってはそれだけの価値が有ったんですね。それしか楽しみが無かったから。 

それ以上に勿体無いのがモンストに使った時間です。モンストやるようになってから本を読んだり映画を見たり、それまで趣味でやっていたギターの練習をする時間が激減しました。語彙力とかすごく落ちましたね。頭が悪くなった気がします。

 

モンストに飽きてからもいくつかのゲームをやっていたのですが、今はソシャゲの類は全部辞めました。それに代わったのがYoutubeです。今はYoutube中毒ですw

二輪の免許を取って、自分のバイクを所有するようになれたらモトブログやってみたいですね。バイク好きな人といろんな交流を持ちたいです。

 

もうスマホに向かって何時間もゲームする生活には2度と戻りたくありません。

 

 

 

 

 

 

普通二輪免許、その2 S字とクランクをやった

初めての技能教習から約2週間ほど空いて、やっと次の教習です。

前回、初めての立ちゴケを経験してバイクへの理解・勉強不足を痛感したのでYoutubeで二輪教習の動画を探してかなり予習をしてきました。

 

なかでも、お世話になったのが二宮祥平ホワイトベースさんの「鬼の半クラ」動画です。

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この動画を見てから、半クラッチを多用するようになり教習中にコケることが無くなりましたw

バイクは加速より止まる時の方が難しく感じていたのですが、この動画をヒントに徐々にコツを掴んで行くことができたのです。

 

さて、2回目の技能教習では前回の続きで外周をグルグルと周ります。今回は元気よく直線の半分はしっかり加速して、残り半分でしっかり減速をする練習です。前回より少しバイクにも慣れて、スピードを上げて走れるようになっていました。カーブでバイクを倒して曲がる感覚がすごく楽しい。なんでバイクを乗る人が山道にツーリングに行くのか今なら気持ちがわかります。

直線では30km以上出すように言われ、加速をしたらアクセルを開け過ぎて体が後ろに仰け反りました。バイクの加速感は車とは別次元です。ジェットコースターみたいに感じました。

 

その次の教習ではいよいよ基本コースを教官の先導で走ります。外周を回った後右折して交差点を通過し、またグルっと回ってS字とクランクを通るコースです。

S字は入る前にギアーをローまで落として、とにかくゆっくりコケないようにエンストしないように慎重に走れば簡単でした。鬼の半クラを使ったのは言うまでもありません。

そして、ちょっぴり不安だったクランクへ。まだ外周をグルグル走っていた時にクランクでコケている人を見たので、難しそうと身構えていました。ここも慎重に慎重に超低速で行きました。クラッチを切ったり、当てたりしながらなんとか無事にクリア!

 

この日の教習後は初めて教官の方に最初にしては上手だったと褒めてもらえました。

 

この基本コースを走るようになってから、恐怖だったバイクの技能教習が楽しくなっていった変わり目になりました。あぁ、バイクって楽しい!早く次の教習でバイクに乗りたいな!そう思い始めている自分が居たのでした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

普通二輪免許、教習その1

入校の手続きも済んで、いよいよ教習の始まりです。

 

まず技能教習をやる前に適性検査を受けました。会社の残業規制で月末に定時で帰れる日があったので、その日に予約を取って仕事帰りに行きました。

受付を済ませ場所をプリントした紙を貰って、指示された場所に向かいます。場所は広い教習所の隅っこにある建物の地下にある教室です。平日の夜ですが、結構な人数が居ました。

講師の方は不自然に笑顔を作った50代くらいの男性で、指示された通りに3個椅子が並んだ机の左端に着席します。教習手帳を机の上に出して、試験の用紙が配られました。

学生さんがほとんどで、社会人らしき女性もチラホラと見かけます。車の教習手帳が黄色で、二輪の教習手帳が青なので、同じ青い教習手帳を持っている人が気になります。

ちなみに二輪の教習には中年男性の方、若い女性が多いです。

試験は適性検査で決められた時間に問題と同じ記号をできるだけたくさん選ぶとか、アルファベットのAをひたすらたくさん書くとか、心理テストみたいなものでした。

運転の適正度を計る試験らしいですが、正直無くてもいいような気がします。国土交通省とかからの指示で義務付けられているのでしょうか?

あっという間に一時間過ぎて試験は終了。普通自動車の人は学科でこのテストの結果を使うらしいですが、二輪の人は参考程度にみてくださいとのこと。

 

その週の週末にいよいよ技能教習の始まりです。教えられた通りにプロテクターとゼッケンを付けて準備します。時間が来ると放送で準備体操の案内が流れます。建物を出て裏口みたいなスペースで教官の指示で輪になって準備体操をしました。

建物に戻ってからは教習の説明です。自動車だと生徒と教官のマンツーマンになりますが、僕の行っている教習所は二輪だと担当の教官が4名ほどいてそれぞれの進み具合でグループが分けられます。自分は一番初心者のグループへ。自分ともう一人、30代ぐらいの小柄な男性の人と一緒でした。

 

第一段階の最初は緑のビブスを付けてスタートです。ヘルメットの被り方の説明を受けて装着したら、外に出てバイクのところへ。キーを渡され、まずはニュートラルの入れ方を習います。エンジンキーを回しONにして、クラッチペダルをチョンと上に上げるとニュートラルの緑のランプが点灯します。(ローギアに入れて停車していた場合)そのまま、教官にバイクを押して付いて来るように言われました。重いバイクをなんとか押して、教習コースに出る手前の少し開けたスペースで二人並んでバイクを止めました。

 

そこでまず最初にやったのは、転び方の練習です!

 

バイクに跨って、少しづつ自分でバイクを倒して行きます。ある程度の所まで行ったら、バイクから飛び降りてバイクだけガシャーンと倒します。これは最初は本当に怖かった。でもバイクで倒れる経験はしておかないと、どうしていいかわからないので今ではやっておいて良かったなと思います。まず、最初に隣の人がやって、次は自分の番です。怖かったけど、倒れかかった瞬間に思い切ってバイクから飛び降りてバイクから離れました。バイクはガシャーンと倒れたけど、教習所のバイクはガードが付いているので、バイク本体は大丈夫なようになっています。バイクを引き起こして、今度はセンタースタンドを立てて、後輪を地面から浮かせた状態にしました。そこでエンジンを掛けて、クラッチの使い方ギアの変え方などを教えてもらい、またセンタースタンドからバイクを降ろします。

 

教官が先導するので、後から付いてくるように言われました。隣の人が一番で、僕が2番です。教官が出て、隣の人が出て行きましたが、隣の人は曲がれずにコースを横切って真っ直ぐ進んで行きました。自分はおっかなびっくりクラッチを繋いでなんとか走り出したものの、まだ上手くバイクを操作できなくて曲がるのにも一苦労です。

 

その日はそのまま教官の後ろに付いてひたすらコースの外周を回り続けました。最初はアクセルの加減がわからずにギクシャクしましたが、ちょっとづつ慣れてきたので3速まで入れてみるように言われました。アクセルをちょっとひねるとバイクの加速はすごくて怖かったです。まだバイクを楽しむ余裕もなく、とりあえずバイクを走らせるだけでいっぱいいっぱいでした。

 

教習も終わり、元の位置にバイクを返しに戻ります。クラッチを切ってギアをセカンド・ローと落としてクラッチを繋いだらエンストを起こしてしまい、バイクがガクガクと急に減速したのでバランスを崩してコケました。いわゆるエンストごけというやつです。最初に練習した通りに飛び降りて、なんとか足は挟まれずに済みましたが、コケる前に何とか自力で支えようと無理をしてしまったため、右の手首を捻ってしまい捻挫してしまいました。この時は興奮していて痛みを感じておらず、捻挫に気がつくのはもっと後の話です。

 

教習を終え家路に着く帰り道の途中、「バイクは怖いなぁ、でも少し面白かったなぁ」って思いました。次の予約は少し間が空いて、二週間後です。教官に基本コースを覚えてくるように言われたので、帰りにドトールに寄って教習手帳を見ながらコースを覚えたのでした。

 

 

 

 

 

教習所に入校した話

二輪の普通免許を取ろう!

思い立ったが吉日、早速ネットで近くの教習所を探しました。

家から自転車で10分程度の所に教習所があったので休日に行ってみると、なんと二輪の生徒は今は受け付けていないとのこと。仕方ないので、ネットで見た2番目に近い教習所に行ってきました。入校するのに本籍地を調べてくるようにと書いてあります。

僕は地元から離れて20年以上経ちます。正直、自分の本籍地が実家にあるのか今住んでいるところにあるのか記憶が定かではありません。

平日は仕事でそう簡単に休むわけにも行きません。ちなみに自分が住んでいる名古屋市ではコンビニでの住民票の発行サービスにも対応していません。土曜日でも住民票を発行してくれる場所をネットで探し当て(地下鉄の栄駅に有ります)、そこまで行って住民票を取ってきました。

 

これで準備はOK!

予約もせずに早速教習所に行きました。日曜日の午後に行ったら自分より先に入校の手続きをしている男性が一人いました。受付の男性教官らしき人に入校したいと伝えたら、前の人が手続きが終わるまで一時間ほど待ってくれとのこと。ロビーの休憩スペースには教習を待っているらしい生徒さんが座っていました。みんなプロテクターとゼッケンを付けています。自動車の教習しか知らなかったので、その姿が新鮮でした。

バイクの教習ってこんな格好をするのか!

 

置いてあったバイク雑誌をパラパラとめくって待っていると、さっきの男性教官が一緒に来てくれと言うので付いていくと、そこには青いCB400SFが止まっていました。

教官に跨ってみてくれと言われて、「はい」と跨りました。

ちなみに、原付を除くと人生で初めてバイクに跨った瞬間です。跨ってみると「あっ!思ったよりシートが低い!」と最初に感じました。ちなみに自分は身長165cmで男では小柄な方です。両足を付いてもかかとが少し浮くくらいです。

足つきが大丈夫かと聞かれ「大丈夫」と答えると、左右にユラユラ揺らしてみてくれと言うのでユラユラ揺らしてみました。次にバイクを倒してみてくれとその教官に言われました。

 

えっ!?バイクを倒す?

 

バイクを倒そうとすると重くて恐怖しかありません。少しづつ倒していくと教官がエンジンガードを持ってくれて、ゆっくり倒してくれたましたが、自分は足で支えきれずに地面に転がるようにコケました。

今度はそのコケたバイクを起こすように指示されました。バイクに乗る方はみんなご存知でしょうが、CB400SFは約200kgあります。持つ場所を教えてもらってフンと踏ん張ると想像していた以上の重さになかなか持ち上がりません。足を後ろに伸ばして持ち上げると言うより、相撲で相手を押すような勢いで力を入れてなんとかバイクを起こせました。

小型の免許にすることもできるよと聞かれましたが、いや普通の免許で良いと答えました。

 

その後は事務のお姉さんに視力検査と事務手続きをしてもらって、入学金の支払いを済ませました。冬のボーナスが入る前月だったのでクレジットカードで一括払いです。

ネットでの教習の予約の取り方を教えてもらって、最初の適性検査の日時を教習手帳に書いてもらって、その日は終わりでした。

 

バイクに触れた最初の感想は重いし、体が剥き出しで乗るので怖いなぁと正直思いました。夕暮れの中、駅へと歩く道でプロテクターを付けて順番を待っている生徒さんの姿がチラリと頭をよぎります。

 

やっぱり教習でコケたりするのだろうか?あの重たいバイクでコケたらどうなるんだろう?果たして自分にバイクを乗りこなすことが出来るのだろうか?最初の期待とは裏腹にちょっぴり不安になった初日でした。

 

 

40過ぎて普通二輪免許を取りに教習所に入学しました。

ある日Youtubeを見ていて、偶然モトブログというジャンルの動画に出会いました。

 

モトブログとは何ぞや?というご存知ない方に説明しますと、主にバイクのツーリングやカスタム・メンテナンス、納車の様子などのバイク生活の様子を動画にしたものです。

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この動画は僕がバイクに興味を持つきっかけになった、白雲次郎さんという方のチャンネルの動画です。

 

僕は車は人並みに好きで興味を持っていましたが、生まれてこのかたバイクというものに興味を持ったことがありませんでした。

田舎の育ちだったので、バイクに乗っている人種のイメージは不良や暴走族が乗るものという思い込みがありました。夜中でもエンジンを無駄に吹かして走り回っていてうるさいし、粋がってジグザグに道を走って交通を妨げる邪魔者みたいなイメージで正直嫌いでした。

 

多分、バイクが嫌いな人の多くはバイクを乗ったことがありません。

もちろん自分もそうです。

モトブログを見て思ったのは、バイクに乗っている時に見える景色はこんな感じなんだ!という新鮮な驚きでした。

自由で気持ち良さそうで、楽しそうだなぁ、と。

 

それからモトブログを日常的に見るようになり、だんだん自分でもバイクに乗ってみたいという気持ちがどんどん大きくなっていったのです。

 

バイクに乗るには免許をまずは取らなければなりません。

自分のバイクを所有するかどうかは、ひとまず置いといてとりあえず免許を取ろうと思いました。

最初は原付二種でいいかなぁと思い小型二輪の免許を考えていたのですが、きっと慣れたら物足りなくなるだろうと思い直し、普通二輪免許を取ることに決めました。

 

自分が住んでいる地域では普通免許(車)を所持していれば、だいたい費用は13万円弱といったところです。

学科は免除されるので、技能教習だけ受ければ良いだけです。

僕の日常は仕事が忙しく残業や休日出勤も多く、休日ぐったりしていることが多いのです。

果たしてこんな自分でも普通二輪の免許が取れるだろうかという不安を感じつつも、やっぱりバイクに乗りたい一心で教習所に入学したのでした。

 

その話はまた別に話したいと思います。